白山国立公園の特徴は、これより以西では白山より高い山がないことか らハイマツ、オオシラビソ、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、ハクサンシャジンなど 、白山を西限とする高山植物の多い ことが特徴の一つです。
また特別保護地区の広さでは、中部山岳・大雪・知床・磐梯朝日に次い で5番目の広さです。 また園内に普通地区のないのは、知床・白山・南ア ルプスの3か所です。それだけ白山は原始的な自然がそのままのこされてお
ります。中でもブナの原生林は動物達のかっこうのすみかであり、ニホンザル、ツキノワグマ、 ニホンカモシカ、キツネ、タヌキ、オコジ ョ、リスなど約40種もの哺乳動物が確認されています。
最近のニュースでは、白山で採取のハバチ7種がヨーロッパ・シベリアの 寒冷地に分布する種であることがわかり、国内初確認として報道されましたし、
ハセガワチュウレンバチ日本初確認も2002年11月16日に新聞報道されました。
また、この地域で注目されていることは、白山火山の基盤の一部である手取層群 という、1億数千万年前の中生代の古い地層 から、恐竜の骨格や歯・足跡、な どが多量に見つかったり、当時の環境を 示す さざ波、や貝の化石も多く見られます。 そのほかアロワナ科魚類で世界最古の化石も見つかっています。
かつてこの地域は、明治の初期にドイツの学者ラインが訪れ、採集した化 石が中生代ジュラ紀の化石であることがわかり。以来、日本の地質学者が白峰を訪れ、地層や化石の研究をしたことから、「日本の地質学の発祥の地」 といわれています。
白山国立公園では国と県との施策である「緑のダイヤモンド計画」が進め られて、登山口周辺や室堂の整備が行われました。合わせて環境側面の配慮と
してトイレの改善など環境に配慮した取り組みを行っています。また白山で は各施設にはゴミ箱は設置せず、ゴミの持ち帰り運動を行っています。